社内LTで苦手を克服するきっかけなどについて話した
フィードフォースでは月に一度、有志で LT (Lightning Talk) をやっている。
前回はそこで洗車についてさらっと話をしたが、今回は苦手なことをどうやりきるかについて話をしてきた。
といいつつ、5 分の中で話を非常に発散させてしまった。
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苦手の克服; 自分のケース
もともと自分は他人に興味がなく、かつ常にシニカルに見ていたので、マネジメント的なことは本当に苦手だった。プロジェクトマネジメントはまだしも、チームのマネジメントとなると「勝手にやればいいじゃん」「エンジニアだったら自分でスキルアップして当たり前」くらいにしか考えていなかった。
また、性格的にも自分が自分のペースで話をするのは苦にはならないが、人の話を静聴し、共感することが非常に苦手だった。これが一番の問題だったかも知れない。
今も 100% 共感できているかは分からないが、少なくともそういった苦手意識を克服できたのはなにだったのか?
自分の場合は、全く関係ないようにも見える英会話だった。
意外なところにきっかけが落ちている
かつて海外のカンファレンスに行った際、リスニングはできるが何も話せない現実に直面し、自己学習を含めて 1 年間で 1,000 時間の英語学習をするプログラムに参加したのだが、毎週 2 回 25 分のSkypeレッスンと 1 回 50 分のグループレッスンの講師が全て同じ人物だった。(そのプログラムだと、これは結構レアケースらしい)
実はその彼のレッスンの内容がマネジメントコーチングに近い内容で、カジュアルに「英語を話せるようになりたい」層にはハードルが高すぎたらしく、グループレッスンも前半半年ほどはマンツーマンになっていた。
一方、自分からすると社内のエンジニアマネジメントに課題を感じていた時期でもあり、毎回の準備こそ大変だったが、1年間完走することができた。
英会話力という意味でいうと今時点でも Versant 55 前後、TOEIC 900 点弱と微妙なところではあったが、少なくとも日本人が英語を話す上での一番のハードルであるだろう「文法的に間違えていたらどうしよう」「通じなかったらどうしよう」「日本語訛りが恥ずかしい」といった心理的な障壁は大分乗り越えることはできたと思う。
そして何よりも、マネジメントに関するマテリアルやディスカッションを1年間やったおかげで、何となく勘所がつかめたのが大きい。
ここで強調しておきたいのは、マネジメントに対する苦手意識を克服できたきっかけは、ここで出会った講師の Mark だったということだ。
つまり、苦手意識を克服できるきっかけは予想外のところに落ちているし、その小さなきっかけをいかにものにできるかということだと思う。
目的を持ってやりきる
そしてある程度数値目標を達成できたというところが次に大きいところだろう。なぜやりきれたか、それは大きな目的を持っていたからに他ならない。
英会話を断念するパターンでよく見かけるのは、「英語を話せれば格好いい」「英語を話したい」といったあいまいな目的しか持っていないパターンだろう。
一方、ある程度のレベル感までいける場合は、「英語圏に留学して○○を学びたい」「仕事で使う」「外資系の□□に就職したい」といったようによりクリアな場合だろう。さらにその目的語が仕事など自分以外にも影響する場合はより達成できる傾向にあるのではないだろうか。
自分の場合も、英語を話せるようになることでフィードフォースを次のステージに持っていけるようになるという「フィードフォースという第三者にかかる目的」だった。
目的を定めたら、それを全力でやりきるというところだ。偉大なジェダイマスターが言っているとおり、「試しにやってみる」ではなく、やるかやらないか、それしかない。
まとめると
結局のところ、苦手意識はきっかけがないと克服はできない。しかし、そのきっかけは苦手なものと直結しているわけではないし、ちゃんと目を向けていないと落ちているかすら気付くこともない。
きっかけを見つけたとしても、それをやりきるには気合いだけでは無理で、やりきるために十分かつはっきりとした目的を持つ必要がある。
これらが揃えば必ず苦手は克服できる。「どうせ○○だから」と考えず、まずは様々なきっかけを積極的に拾いに行くといいのではないだろうか。