洗車沼にどっぷり嵌まったので自分なりの洗車を説明する【前編】
10 年以上前にホンダフィット GE6 を買った記事を書いていたが、さすがに 10 年も経ったので、2020 年 4 月以降、フィットからスポーツセダンと軽自動車の 2 台体制に変更した。
両方とも濃色系で雑に洗車すると洗車傷が目立つこともあって、色々と洗車を試していたが、自転車沼、そしてオーディオ沼に続いてついつい洗車沼に嵌まってしまった。今回はコストとのバランスを(少しだけ)考えた自分なりの洗車について、3 回に分けて説明したい。
目次
そもそもなぜ洗車に気をつけるのか
そもそもなぜ道具である車を洗うのにこだわるのかという疑問があると思う。正直、車を道具として考えるなら洗車機に入れればいいし、洗車方法を検討しなくていいと思う。
趣味としての車であったり、高い車を買ったのでリセールを気にする場合は、いかに綺麗に維持するかが重要になる。実は、事故や飛び石、動物由来を除けば、車が傷つく一番の理由は洗車だったりする。
上の写真でこちらの車のヘッドライトの光が当たっている部分がちょうど年輪のように筋が入って見えるが、これがまさに洗車でついた傷なのだ。
実は最新の洗車機でも、手洗いと比較するとまだまだ傷が入ってしまう。そこで、洗車傷を極力つけない方法について説明していきたい。
前提・必要なもの
ガラスコーティング
まず大前提として、車を綺麗に保つ上でガラスコーティングは必須だと思う。
この場合のガラスコーティングはディーラーのガラスコーティングではなく、専門業者によるガラスコーティングを指す。自分の場合は、G’zox 艶コートプラス(旧)を施工した。
洗車場所
今回は、洗車場所に
- 水道の蛇口
- 100V 電源
が揃っている前提になる。
カーポートのある戸建てまたは知り合いの車屋で場所を借りられるならそれでいいが、コイン洗車場の場合はいくつか妥協する必要がある。
洗車するタイミング
晴れた夏の昼下がりが洗車のタイミングだと思っている時期が自分にもあったが、晴れた夏の昼下がりは洗剤が乾いて水垢になるので実は全く洗車に適していない。なので、ベストなタイミングとしては、
- 曇りか、または晴れた日の夕方
- 風が吹いていないこと
- 直近の天気予報が雨ではないこと (重要)
あたりだろうか。
必要なもの
自分の場合は泡洗車をしているので、泡洗車のための高圧洗浄機とフォームガンを使っている。色々試してみたが、MJCC のケルヒャー用フォームキャノン S と Autobrite Direct マジフォームの組み合わせが一番いい感じに泡ができた。
その他、必要なものは以下となる。
- 高圧洗浄機 + フォームガン。コイン洗車場の場合は手動フォームガンで代用する。
- フォームガン用洗剤
- ホースリール
- 洗車スポンジ。できるだけ柔らかいもの。
- 車用洗剤。フォームガン用とは別。
- 洗車バケツ
- 吸水セーム
- マイクロファイバータオル5枚以上
- ガラス用マクロファイバータオル。
コイン洗車場に行く場合は、高圧洗浄機があるところを選ぶと良い。
洗車用純水器
自宅で洗車するのであれば、洗車用純水器は確実にあった方がいい。純水器があっても拭き上げは必要だが、格段に楽になる。
通称「ウロコ」と呼ばれる車に付着した丸いシミのようなものは、水垢やイオンデポジット、ウォータースポットと呼ばれる。
このうちイオンデポジットは水道水に含まれるミネラル分が固形化したものだが、洗車用純水器でミネラル分を除去した脱イオン水を作って洗車に使うことで、イオンデポジットのリスクを大幅に軽減できる。
純水器そのものはコストコでも売っている Unger Rinse’n’Go でもいいし、ビューティフルカーズのものでもよい。
イオン交換樹脂をケチる場合は最後のゆすぎだけ脱イオン水でゆすぐといいが、自分の場合は面倒なのですべて脱イオン水で洗車している。
自分の場合はビューティフルカーズの純水器を使っているが、ランニングコスト的な観点で言えば、2 週間ごとの洗車で大体 3 ヶ月ごとにイオン交換樹脂を交換する必要がある印象がある。
なお、洗車用純水器を使っているからといって拭き上げがいらなくなるわけではない。ちゃんと洗車や拭き上げしていないと水垢やウォータースポットはできるし、脱イオン水に黄砂や砂塵由来のミネラル分が混じってしまう。
準備と泡洗車
準備
準備として、まずバケツに水をためておく。自分の場合は脱イオン水を貯めている。
次に、泡洗車用の洗剤の準備をする。自分が使っているマジフォームの場合は10倍希釈で、大体 1 回の洗車あたり 500cc ほど使うので、脱イオン水で希釈しておく。
水洗い
まずは高圧洗浄機でざっと水洗いをする。
高圧洗浄機で洗うことで、表面についた砂塵や花粉、黄砂といったこびりついていない汚れをまず落としてしまう。
花粉や黄砂であれば、雨が降ってこびりつく前であればこのプロセスでほぼ落ちると考えて良い。
この時点では洗う順番はあまり意識しなくてもいいが、タイヤとホイール、タイヤハウスだけは先に洗うようにしておく。
また、ここでケチらずたっぷりと水洗いをしておかないと洗車傷の原因が増えてしまうのでたっぷりと水洗いしておく必要がある。
泡洗車
水洗いが終わったら、フォームガンに切り換えて泡を吹き付ける。
ムラは気にしなくてもいいが、全体的に泡が吹き付けられるように意識をする必要はある。
泡を吹き付けたら、数分放置してから泡を洗い流す。この時点では、泡をすすぎきることは意識しなくても良い。
このように物理的な力をほぼかけずに泡洗車をすることで、極力汚れを落とすことができる。
今回は準備と泡洗車について書いた。中編では泡洗車後の洗車について書いていきたい。