中学受験を終えたのでその総括


塾選びと家庭学習

サマリー

以下に記載している内容はあくまで我が家の話で、一般化できるものではない。特に我が家の場合は完全に麻布特化なので、それを前提としていただきたい。

こういう話はついつい自分語りが入りがちなので、まずサマリーだけ書いておく。

  • 幼稚園時代から公文。
    • 算数は中1の内容、具体的には一次方程式あたりまで終わらせていた。
  • 小学校 3 年生コースが始まる時期 (正確には小学校2年生の2月) に公文を辞めて SAPIX に。
    • この時点ですでに親の意向ではなく本人の志望として第一志望校は麻布に設定していた。
    • 当時は α2 前後をうろうろ。
    • SAPIX オープンでは偏差値 60 前後。
  • 5 年生の 10 月に SAPIX を退塾処分になったので早稲田アカデミーに転塾。
    • 4 月以降は NN 麻布コース。
    • SS クラス統一テストの偏差値は 55 前後。
    • 麻布オープン模試は 65 前後。機嫌が悪いときに 41 もあり。

塾選び

公文

自分自身、中学受験時代に計算問題、特に計算ミスに苦しんだことから、公文だけは幼稚園時代からやっていた。

結果的には、これが一番受験に効いたと思う。性格上ケアレスミスはあったものの、計算問題に苦しむといったことはほぼなく、逆に中学に限らず受験で一番差がつくといわれる算数が得意科目となった。

SAPIX

新小学3年生コースが始まるタイミングで、公文をいったん切り上げて SAPIX に入れることにした。SAPIX にした理由は単純で、合格実績が一番よく、かつ学校の近所にそれなりの水準の校舎があったからにに他ならない。

ただ、ちまたで言われる通り、また、「二月の勝者」でも SAPIX をモデルとしたフェニックス (漫画版) / ルトワック (ドラマ版) の説明にも出てくるとおり、SAPIX はあくまでも自分で勉強を進められる子向けの塾だ。

こういう子にはベストのものを揃えてくれるしベストな選択肢だと思う。

ただ、うちの息子には合わなかった。相当ツラいうえに α2 をうろうろするくらいの成績でストレスをためてしまい、SAPIX 内で素行不良となった結果、退塾処分となった。
麻布中の合格発表前日に本郷中に落ちてしまい、早稲田アカデミーで話を聞いてもらっている中で本人も SAPIX が一番辛かったと言っていたので、実際問題として相性が壊滅的に合わなかったのだろう。

改めて書いておきたいのは、早稲田アカデミーがいい、SAPIX が悪いというシンプルな二元論ではない。子供に合った塾をちゃんと選ぶべきという話だ。実績ベースでいえば SAPIX のほうが御三家合格数が多いのは間違いなく、自走できてかつ相性がいいなら SAPIX は非常にいい選択肢だと思う。

早稲田アカデミー

こうして、SAPIX から自宅にほど近い早稲田アカデミーの校舎に転塾した。
小学校入学当初からシール目当てで早稲田アカデミーのテストを受けていたこともあり、藁をも摑む思いで早稲田アカデミーに向かったと言ってもいい。

校舎責任者はすでに息子の志望校まで把握していたこともあり、早稲田アカデミーでは SAPIX オープンの結果をもとにクラスを割り振ってもらえたので、迅速にシフトすることができた。

麻布特化という点はあまり変わらなかったが、基本的に SS クラスだったし、年度替わりから YT にも通っていた。例によって家で勉強はやらないかムラがあるので、YT の復習テストは微妙だったが……

また、宿題が多いと有名な早稲田アカデミーだが、息子が自宅で宿題をやっているのをほとんど見たことがない。自習室を活用していたのもあるかもしれないが、もしかすると授業中に内職で済ませていたのかもしれないし、そもそもやっていなかったのかもしれない。

と思って念のため事情聴取したら、「宿題の8割を放棄した」と自供した。

しかし、実際のところ、宿題をやらなくても学力がついてきていると判断されたからこそ放置されているわけで、その辺のさじ加減も含め、最終的には早稲田アカデミーにすべてお任せしていたと言ってもいい。

また、コロナ禍ということもあって、有名な合宿もなかった

一方、NN 麻布コースは無事にテストをクリアしたこともあって、4 月から参加していた。そればかりか、変にインセンティブをつけたせいか 12 月以降は特待生だったので、NN 麻布も無料になっていた。ただし、特待生といっても成績がある程度ぶれるので、常に NN 1 組にいたわけではない。

端から見ていてエンジンがかかったように見えたのは最後の 2 週間程度だったが、YouTube で見たセンター試験の話に触発されたのか

授業中の算数小テストをすべて暗算で解くといった謎な遊びをしていたのを見ると、本人はある程度楽しんでいたのだと思う。

これはひとえに、早稲田アカデミーとうちの息子がぴったり合ったということなのだろう。