中学受験を終えたのでその総括


結局どの塾がいいの?

正直、これには答えがない。子供に合った塾を、というしかない。

忖度でも何でもなく、それぞれの塾には特徴があり、子供にはどういう指導が合っているかという個性がある。それぞれがうまく噛み合うようにモニタリングし、合わなければ早めに巻き直しをはかった方がいい、としか言えない。

我が家の場合は、「当初 SAPIX でなければ無理」という先入観があった。もちろん実績を出しているのは間違いないので、相性が合うのであれば最高の環境になるだろう。

しかし、息子には合わなかった。それだけに過ぎない。

敢えて言えば、

  • 早い段階で公文を始めることで、基礎力をつけておいた方がいい。
  • いろいろな塾や個別指導のつまみ食いはしない方がいいかも。

といったくらいだろうか。

とくに後者については、早稲田アカデミーにお世話になった側からするとSAPIX + 早稲田アカデミー NN 個別コースというのが結構見かけるパターンだが、複数塾を組み合わせるとしてもこういったパターン、つまり、メイン + サブの組み合わせくらいにとどめるべきに感じた。

家庭学習

最後に家庭学習について。これは子供によって向き不向きがはっきり出ると思う。

うちの息子の場合、家庭学習は本当に不向きで、本人が自発的にやっていたのは最後の 2 週間だけだった。
むしろ 1 週間少々前の麻布そっくりテストでさえ、コロナ禍の影響で自宅受験となったばかりに、テストをサボって裏で Scratch 動画を見ていたくらいだ。それでも合格点 -4 点だったが……

こういった場合だと、大量の宿題を自宅でやってくることが前提の SAPIX は完全に合わなくなってしまう。
公文で自宅学習が苦手なのは分かっていたのに、これに早く気づくべきだった。公文ならまだ親が進捗管理できるが、それを超えるとかなり厳しくなってしまう。

早稲田アカデミーの場合、宿題の量はともかくとして、家庭学習ができない子は自習室に入れるという選択肢がある。これは校舎によるのかもしれないが、息子が通っていた校舎の場合は面倒見がよく、うまく気分を乗せてもらいつつ学習していたようだ。

親にとっては自宅学習をしないのを見ると不安になってしまい、ついついヒスってしまうが、そういう場合はそもそもの塾の選択肢を見直すのもありだと思う。

また、一時の成績の低下に焦り、ついつい問題集を買ってきてしまうことがある。中学受験経験があると、ある程度は問題集を選べるだけになおさらだ。
今から考えると、少なくとも息子に関しては追加の問題集はほぼ効果がなかった。そもそも、問題集を数冊追加で買ったものの、それに加えて受験勉強で貯め込んだプリントや過去問の半分くらいをまとめてもこれくらいの量になる。

整理した段ボールと比較してもその量が分かると思う。

なので、よほどのことがない限りは追加の問題集は必要ない。

その他

中学受験の道のり

自分自身、中学受験経験者ではあるが、30年前と今では全く状況が違う。なので、心をニュートラルにして情報を収集した方がいいように感じた。

また、中学受験経験者であろうがなかろうが「二月の勝者」も普通に役に立つので、一読をお勧めしておきたい。

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ホワイトボード

場所の余裕があれば、ではあるが、ホワイトボードはいろいろな意味で役に立つ。

  • 分からない問題を解いてみせるとき
  • スケジュール管理
  • ToDo 管理

高いのを買う必要はないが、少なくとも我が家ではあってよかったと思う。

ちなみに、家庭で使う場合は縦長のものを選ぶと良いように感じた。

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ADHD

言うまでもなく、中学受験に成功するか否かはどれだけ集中して勉強できるかにかかっている。だがしかし、子供の特性によっては、興味のない、あるいは興味があまり湧かない勉強に対して集中力を発揮できないケースも多い。

特に ADHD と診断されるレベルの場合、ここは死活問題になる。ADHD かもと感じたら変なプライドを持たず、早めに医師の診断を受け、投薬なり適切な療育を受けられるようにした方がいい

うちの息子の場合もご多分に漏れず、コンサータ等の投薬をしている。投薬の是非は各家庭次第ではあるが、うちの息子の場合は、少なくとも学校の通知表から定量的に分かるレベルで効果があったとだけ書いておく。