発信者情報開示請求なるものをやってみた件
年も明けたので、去年に第一弾の結果が出そろった件を書いておきたい。
平たく言うと、2020年から2021年にかけて、発信者情報開示請求訴訟を行っていた。
(被告たちはやっていたが)特定個人を晒し上げるつもりはないので、ある程度客観的に複数の案件についてをサマライズし、被告が特定されないようにある程度のフェイクを混ぜておく。
なお、プロバイダ責任制限法改正前のもののみを書いておくので、今はこの流れとは違うことを留意いただきたい。
目次
発端
自分はとある位置情報ゲームをプレイしているが、その関係でとある場所に誹謗中傷が書き込まれていることを第三者から連絡を受けて知った。
書き込みは2018年頃から2021年頃までで、もともとインターネットではそこまで個人情報を伏せてはおらず、何かあれば法的手続きを取ればいい位に考えていたので様子を見つつ情報収集をしていた。
そこで、2020年から2021年にかけて、受忍限度を超えると思われる書き込み数十件に対して、法的手続きを執ることにした。
位置情報ゲームなだけに、3 年分の移動記録や駐車場の領収書、ETC 利用証明、ドライブレコーダーの記録すべてを保存しておくのは大変ではあったが、NAS 1 台分で済む程度ではあった。
目標
今回、法的措置を執るにあたり、発信者情報開示請求訴訟から損害賠償請求訴訟に持ち込んだ場合に経済的には黒字にならないことが多いので、以下を目的とした。
- ここの書き込みに対し、法的に争った記録を残すこと。
- ピックアップしたもので開示された者については、すべて示談ないし損害賠償請求訴訟に持ち込む。
- 損害賠償請求訴訟に持ち込むに当たり、基本的に判決まで持ち込む。
- ROI (こちらの持ち出し : 相手の持ち出し) が一定以上であれば和解も検討する。