Facebook Marketing API v2.9 と Multiple Images in Dynamic Ads
また何も書かずに1年近くが経ってしまった。最近は Facebook Ads などのインフィードダイナミック広告にフォーカスしているので、その辺を中心に今後はもう少し真面目に更新していこうと思う。
さて、先週の Facebook F8 のタイミングで Facebook Marketing API も v2.9 になった。
とはいえ、Graph API と違い、例えばキャンバス広告 API など事前にリリースされたりもしているので Graph API ほど予想外のものがバージョンアップのタイミングで出ることはない。
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Multi-Images for Single Item
その中でも若干大きめだったのは、Dynamic Ads 向けの Multiple Images in Dynamic Ads のリリースだろう。
これまでの Dynamic Ads は、カルーセルのカード 1 枚につき 1 商品が出るフォーマットだった。
これまでは 1 広告につきカードの枚数だけ商品が表示されていたが、Multiple Images in Dynamic Ads では 1 広告につき 1 商品のみが表示される。その代わり、カードには商品の複数の写真が表示されるような仕様になる。例えば不動産など、複数の写真を表示したいケースでは有効になる。
出稿
フィードの改修
出稿するには、まずフィードの改修が必要になることが多い。具体的には、1商品に対して複数の画像を送信できるようにする必要がある。
とはいえ画像の枚数だけカラムを増やすのではなく、additional_image_link
というカラムを追加してそこにカンマ区切りで画像を入れるだけなのでそんなに負荷はないと思う。
API からの呼び出し
仕様上大きな変更点はないので、出稿するには API でクリエイティブテンプレートを作成する際にパラメータを少し追加するだけでよい。具体的には、object_story_spec
内で
show_multiple_images
をtrue
にforce_single_link
をtrue
にmulti_share_end_card
をfalse
に
にするだけとなる。
curl \ -F "product_set_id=REPLACE_YOUR_PRODUCT_SET_ID" \ -F "body=test" \ -F 'object_story_spec={ "page_id": "REPLACE_VALID_PAGE_ID", "template_data": { "link": "http://example.com/", "message": "message", "name": "{{product.name}} {{product.description}} ", "description": "{{product.description}}", "show_multiple_images": true, "force_single_link": true, "multi_share_end_card": false } }' \ -F "name=Ad Creative" \ -F "title={{product.name}} {{product.description}}" \ -F "access_token=REPLACE_VALID_ACCESS_TOKEN" \ https://graph.facebook.com/v2.9/act_REPLACE_YOUR_AD_ACCOUNT_ID/adcreatives
バグ
これでクリエイティブテンプレートを生成できるはずなのだが、実際はなぜか
{ "error":{ "message":"Invalid parameter", "type":"OAuthException", "code":100, "error_subcode":1443050, "is_transient":false, "error_user_title":"Using unsupported field in object_story_spec", "error_user_msg":"The field show_multiple_images is not supported in the field template_data of object_story_spec.", "fbtrace_id":"EHeplff6IYy" } }
が返ってきて失敗するという罠が…… Facebook がメジャーな機能を追加したときには往々にしてある、ドキュメントにあるはずの機能がなぜか使えない、ドキュメント通りの curl をコピペしても動かない、あるあるですね……
というわけで、仕方がないのでチケットを切った。
このチケットが fixed になるまではこの機能は使えないと思われる。