mobitech DR-3000 ブロックノイズが出やすいパターン
前に、ブロックノイズが大量に出ているケースを出してみた。そのときに
- 車が動いていて
- 葉が落ちた並木など、フラクタルな形状が多い場合
にブロックノイズが出やすいと書いた。
これを起点に別のケースを見てみたい。上のスクリーンショットもそうだが、特に高圧縮率のJPEG圧縮時にブロックノイズが出るため、今回は可逆圧縮であるPNG形式にしてある。
前回は葉が落ちた並木でかつほぼ逆光下だった。そこで、ほぼ同じ時間帯に対向車線から走ってきたスクリーンショットを提示したい。対向車線なので順光状態になる。多少傾いているのはご愛敬。
ブロックノイズは出ているが、それでも逆光下よりはかなりましな状態になっている。
次に、葉が落ちた並木など、tree型のフラクタル形状があまり存在しない場合。
多少ピントが合っていないが、それでもブロックノイズっぽいものはほぼ発生していない。多少画像が甘いが、これはピントが合っていないからと思われる。ぼけていればその分ブロックノイズも発生しがちなのでピント調整をしたいのだが、レンズが堅すぎて回らないのが問題だろう。
最後に、ブロックノイズが出ていた対向車線の夜でのスクリーンショットを上げておく。
当たり前だが、ブロックノイズはほぼ発生していない。
以上より、一番の要素はtree型のフラクタル形状だが、さらに逆光下でブロックノイズがより発生することが分かる。より具体的には、明るい背景の上にtree型フラクタルが存在する場合だろうか。
ちなみに、SDカードはクラス4以上であればおそらく関係はないと思われる。フラクタル形状が存在しない場所でのサンプルとして挙げた3枚目の画像はTOSHIBA 16GB SDHCカード (Class10)で撮影しているが、ほぼ同じ場所をTranscendの6GB SDHCカード(クラス6)で撮影したものは
こちら。良くも悪くも画質に差はない。東芝のもののほうが耐久性などで定評があるので、ほぼ常時書き込みが発生しているドライブレコーダーにはよいとは思うが、(書き込み速度はClass 4でも十分満たしているので当たり前だが)ブロックノイズの対策には全くならない。
最後に一点、どうも気になるのが、DR-3000のセンサは320×240のQVGAでデータを書き出していて、それをソフトウェア的にVGAに伸張しているのではないかという点である。電線やセンターラインなど、斜線に出るジャギーがどうもそんな雰囲気を醸し出しているし、右下のタイムスタンプのフォントを見ても、フォント用のデータに割くROM容量が惜しいのかは知らないが、明らかに20年前のワープロで四倍角にしたときのようなフォントになっている。実際、上の画像にしてもサムネイルはそれなりにシャープだが、元画像は結構眠い画像になっている。もしかして、画質的にはQVGAレベルなのだろうか。