ドライブレコーダー Pittasoft DR400G-HD を買った件


 以前、DR-3000を買っていろいろ試してみたが、結果は微妙だった。最低限の録画はできるものの、画質はピンぼけ気味で万が一の時には微妙な映像しか得られないこともので、本来の目的を達成できるかかなり微妙なものだった。

 今年後半になって、ドライブレコーダー強国()韓国でFullHD, GPS付き, Gセンサ付きと、個人的にドライブレコーダーに求めたい仕様すべてを盛り込んだ Pittasoft DR400G-HDが発売された。早速購入して試してみたので記事にしておきたい。

dr400g-hd.jpg

 まず入手経路だが、大きく分けて以下の4パターンがある。

  1. 輸入代行を使って韓国から購入
  2. eBay
  3. ヤフオク
  4. オーストラリアから個人輸入

だいたい安い順に並べてあるが、正直、4.は高すぎるので却下だろう。その時点での相場にもよるが、日本円で3万を超えてしまう。一番安くつく輸入代行だと2万ちょいだし、保証などはないに等しい以上、全くメリットはない。1.はトータルコストで最安になるが、韓国の初期不良対応は購入後1週間が多く、代行を通すと1週間を超えるので一番リスクは高い。

 最終的に、私はヤフオクで購入した。1.と比べると1万円近く高いが、1ヶ月初期不良対応がついているのは大きいと思う。結果としてこの判断が正しく、最初に購入したものは2分ほどで起動しなくなった。正確には DR400G-HD の OS である MontaVista Linux は起動しているが、肝心のレコーダーアプリが起動しない状況になってしまった。残念ながら初期不良対応をお願いしたが
、返送込み1週間程度で対応していただけた。ネットを見ていても何例か故障したケースがあるようなので、購入の際は万が一のことを考えつつ決めた方がいいと思われる。

 さて、そんな DR400G-HD だが思った以上に小さく、またフロントガラスに密着するので DR-3000 と比べても写り込みが少ない。これは非常にいいと思う。

size_of_dr400g-hd.jpg

 ビデオ出力が可能なので、設置の際は手持ちの 7 インチディスプレイ Quixun QT701AV を接続して位置決めを行った。DR-3000 と違って左右方向の調整が不可能なので、位置決めは極力ビデオ出力を確認しながらの方がいいだろう。電源ケーブルについては DR-3000 と共用できるが、私の場合は故障リスクを減らすために添付のケーブルを使って接続した。

 さて、肝心の画質だが、さすがにFullHDだけあって綺麗に撮影できる。DR-3000 では近所のけやき並木でブロックノイズが多発して動画として破綻したものになっていたが、DR400G-HD では この辺りが どうなるかが非常に気になるところだった。

 季節が違うので全く同じではないが、DR400G-HD で同じ場所を撮影した結果は 以下になる。

 1080pに切り替えて確認すると分かるかと思うが、実は結構ブロックノイズが発生している。しかし、4倍以上の解像度でカバーしていることもあってかなり良好なものが得られており、各種道路標識やナンバープレートが読めることが分かるかと思う。また、LED信号(電源周波数 = 50Hz)は若干点滅しているが、視認できないレベルではない。

 ざっとさわった感じ、

  • 前の車のナンバーどころか、場合によっては対向車のナンバーも撮れる。
  • LED 信号については点滅することがあるが、色が分からないレベルではない。
  • いわゆる「あんしん mini 病」はほぼない。
  • 1ファイルあたりに保存する時間を 1 〜 3 分から選べる。
  • 大体 7Mbps 程度で撮影している。なので、ファイルサイズは 3 分で 160MB。
  • DR-3000 で動画が破綻したフラクタル形状が多いパターンは DR400G-HD でも破綻気味になるものの、動画として全く破綻するわけではない。
  • 衝撃検知の閾値調整は DR400G-HD のほうが細かく設定できる。
  • DR-3000 で発生していた GPS 衛星のロストが減った。
  • 並木を走ると露出制御がオーバーシュートしすぎてちらつき気味。
  • 動作時の筐体温度がかなり上がる。
  • MicroSD スロットが横側にあるため、DR-3000 と比べると MicroSD を取り出しやすい。

といったところだろうか。 DR-1000 〜 DR-3000 ユーザは乗り換えを薦められるレベルだと思われる。

 なお、HD ドライブレコーダーとしては FullHD 対応ではないものの、国内保証付きの Driveman720 がある。これとの比較は DR400G-HD Wiki が詳しい。