USB Weather Boardで金環日食中の気温の変化をグラフ化してみた
NHK NEWS WEB で「金環日食で気温1度近く下がる」という記事があった。
京都大学の研究グループが金環日食が起きている間の大気の変化を観測したところ、金環日食の前後15分ほどの間に地上の気温が1度近く下がったことが分かりました。
中略
観測の結果、金環日食になる5分ほど前から地上の気温が急激に下がり始め、金環日食の10分ほどあとには1度近く下がったということです。
研究グループは月によって太陽の日射が遮られたため、気温が下がったとみています。
我が家でも 6 時 19 分 〜 9 時 2 分まで日蝕があり、うち 7 時 32 分 〜 7 時 37 分まで金環蝕だった。(アストロアーツ「金環日食2012」:いつ、どこで見られるの?より) 我が家では金環蝕の時間帯は雲が切れており、太陽観察用オペラグラスで観察することができた。
さて、そんな日蝕イベントだが、我が家の USB Weather Board は変わらず気象観測を続けていた。光センサはパゴダ内にあるためにほぼ反応してはいないが、NHK の記事にあった気温の低下は USB Weather Board でも検知していた。
これは日蝕の時間帯を含む 5 時半 〜 9 時半の気温推移になる。6 時 55 分 7 秒にはそれまでの最高気温 19.9 度を計測していた。以下の前日 20 日のグラフにもある通り
晴れまたは晴れに近い曇りの場合、これ以降は日中まで気温が上昇し続ける。だが、金環蝕のあった今日に関しては徐々に下がりはじめ、最大蝕の時間から遅れること約 16 分、7 時 50 分 48 秒に7時台の最低気温、18.4 度を計測した。もちろん、天候にも左右されるので 100% そうだとは言えないが、金環蝕によって明らかに気温が下がったことが分かる。なお、参考までに同時間帯の平均風速をグラフ化したものは以下。ただし、計測地点の性格上、正確な風速ではない。
今回、USB Weather Board をいじっていてなかなかに面白いデータが取れたと思っている。残念なのは、パゴダの影響で日射量を全く測定できていなかったこと。これについては USB Weather Board 側で外付けの光センサを追加できるようになっているので、いずれ対応したい。