Facebook Graph API v6.0 / Marketing API v6.0 がそっとリリースされていた件
全然気づけていなかったが、Facebook Graph API v6.0 / Marketing API v6.0 がそっとリリースされていた。
いつもなら「Introducing Graph API v5.0 and Marketing API v5.0」といったタイトルで出してくるが、今回は「Deadlines approaching for Special Ad Category」と既知の事項だったので完全に油断していた。
といっても変更点はほぼない。古いエンドポイントが削除されたくらいで、機能的な追加はほぼないと言っていいだろう。
また、Graph API Explorer もデフォルトのバージョンが v6.0
のままなので、気づかなくてもおかしくないと思う。
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Special Ad Category
ただし、広告運用上気をつけないといけない点はある。
以前より告知されていた Special Ad Category, つまり不動産、人材系、信用ビジネスについてのターゲティングは厳しくなるし、どれに属しているか、あるいはこれに属していないことを明記する必要がある。
アメリカ国外の場合も Special Ad Category を指定する必要はあるものの、不動産や人材などの広告であっても None を指定することでターゲティング制限をオプトアウトすることはできる。
Page Public Metadata Access
しばらく前から manage_pages
パーミッションを取得するか、あるいは Public Page Content Access のレビューに通っていないと Facebook ページのパブリックなデータを API 経由で読み出したり Search API で検索できないようになっていたが、 Facebook ページのメタデータや Search API へのアクセスは Page Public Metadata Access を取得することでアクセスできるようになった。
Facebook Graph API はデータを守る方向に大きく舵を切っている。プラットフォームとしてはディフェンシブになっている一方、API アクセスが適正に行われているかのローラーチェックが行われているようだ。
このこと自体はこれまで失ってきた信頼を回復する意味では当然の結末だとは思うものの、プラットフォームを見てきた側としては、正直なところ Facebook 本体も API も進歩を止めてしまっているようにしか見えないのが残念ではある。