日本国内でビジネス英会話を始めて 1 年が経ったのでその成果について
これまで英会話を始めたことについて何度か blog に書いていたが、心の中で決めていた英会話に集中する期限の 1 年間が過ぎた。
期限の 1 年が過ぎた今、改めて振り返ってみたい。
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数字で見る成果
数字で見る、といっても Versant しか受けていないが、結果は 45 → 54 だった。
正直、そこまでペラペラになった気はしないが、1 年前よりはそれなりに話せるようにはなった。まだ発音が課題ではあるが、これは日本人共通の問題、というより日本語話者共通の話題なので、積み重ねが重要になってくるだろう。
何が変わったか
1 年間を過ぎて何が変わったかを列挙しておきたい。
英語を話す上での躊躇がかなり解消された
特に日本人は 12 〜 20 年近くにわたって「間違わない」ことを主眼にした教育を受け続けてきた。そのため、英語を話す上でも
- 文法的におかしかったらどうしよう
- 自分のプアな発音で通じなかったらどうしよう
- 知らない単語、フレーズばかり……
- 何を言っているかそもそも分からない
といった恐怖心、躊躇、恥じらいから英語を話せないパターンがほとんどだと思う。これはかなりの部分で解消できた。
リスニング能力
過去何度も書いているとおり、中年までが受けてきた学校教育と実際の発話には大きな乖離がある。いわゆるリエゾンについて 1 年間相当慣らしてきたこともあって、リスニング能力は割と上がったと思う。
ただし、当然完璧ではない。今も映画は字幕があった方がいいし、専門用語は結構分からないことも多い。とはいえ、飛躍的にリスニング能力を伸ばす素地はできたと言ってよい。
日本語にはない音
英語には日本語にない音が多々ある。日本人にとって厳しいところと言えば、やはり、 f/w, th, L と R の区別、そして微妙母音だろう。これらについては 1 年間結構意識してきたのでそこそこ改善はした。実際、L と R を発話するときは自分でも違う音が出ているのが分かる。
ただ、所詮は言語脳が完成する 10 歳前後を過ぎてから会得したものなので、体感で覚えているわけではなく頭のどこかで考えていたりすることもある。今後ここをいかに自動化するかが鍵になってくるだろう。
そもそもなぜ継続できたか
おそらく最も重要なところはここだろう。特に社会人になると、英会話も本当に必要に迫られるのは海外赴任・留学くらいで、実際は「毎日忙しいから」といった言い訳で最初の数週間で飽きてしまうことが多い。自分自身、日常生活で英語が本当に必要かというと全くそうではなく、ただインフィード広告を扱う関係上、英会話ができた方が仕事の幅が広がるから、といった程度のモチベーションだった。
そんな中 1 年間続けられたのは、
- 数ヶ月に一度、海外出張や外国人との打ち合わせがあったりして、自分の英会話の進捗および必要性を再確認できるマイルストーンがあった
- 週に 2 回の Skype レッスン、 1 回のグループレッスンをやっていたが、すべて 1 人のオーストラリア人講師とやっていて、たまたま相性が良かった
- コーチがついて進捗確認、モチベーションが下がったときのケアをしてもらっていた
のが大きいと思う。この結果、自分の学習サイクルができ、1 年経過した今もある程度緩めたものの普通に学習を続けられている。
講師は本当に相性の問題で、第三者評価は「結構厳しい」という声が多く、実際、グループレッスン開始当初は出入りが激しくてマンツーマンの時期が数ヶ月あるほどだった。ただ、そのときは自分自身の問題意識が結構高かったこと、コミットメントを評価されたのか相性が良かったのか、特に厳しいと感じることもなく 1 年間が過ぎた。特にグループレッスンは英会話をやりながらビジネスコーチングを受けていたようなもので、まさに一石二鳥の状況だった。ただ、ここはプログラムがそうだというよりも講師がそういう進め方をしただけなので、本当に運がよかったと言えるだろう。
また、コーチングは特に私のような言い訳が得意な人種にはマストだと思う。今となっては学習が習慣づけられた上に自分一人で成果を出せる自信もついたが、このあたりに自信がなければ、多少お金がかかったとしてもコーチをつけることをお勧めしたい。
今後
正直、自分の中では在日米国大使館の現地要員応募にミニマムなレベルの英会話力が目標だった。別にアプライするわけではないが、英語でビジネスとなるとやはりそこがマストだと思う。1 年前は Versant で 58 が最低限だったが、今は 59 が最低限になっているので、まずはここを次の目標としたい。
学習方法はこれまでと変わらず英会話フレーズの暗記、シャドウイングを中心にインプットを進めるが、これに加えて TOEIC のテキストでボキャビルを始めようといったところだろうか。
肝心のアウトプットだが、これは正直どうしようか悩ましいところではある。DMM 英会話といった廉価なオンライン英会話を開始するというのもあるが、正直毎回講師が変わるのは毎回くじを引くかのようでなかなか一歩を踏み出せない。
そんな中、1 年間二人三脚でやってきた講師が新しい試みをするとのことで、その人柱にならないかというオファーをくれた。新しい試みというのは英会話ではなくビジネスコーチングなのだが、当然ながらセッションすべてを英語でやることになる。実際、初回セッションが先週あったが、準備も含めてなかなかハードで、以前よりもチャレンジングな内容だった。
ただ、今のところ 2 週に 1 回、約 1 時間半前後になるので、頻度という意味では下がってしまう。やはり何かしらオンライン英会話なりの対応は必要だろう。
これまで何度かに渡って英会話について書いてきた。自分の中で決めた 1 年間という期間である程度納得のいく成果は出せたと思うので何度か記事にしたが、一方で英会話にチャレンジして玉砕していくケースには枚挙にいとまがない。これらの記事が英会話能力向上の一助になれば幸いである。