Facebook Graph API / Marketing API v2.10 がリリースされた件
今朝未明、Facebook から Graph API v2.10 および Marketing API v2.10 がリリースされた。
個人的には Marketing API に注力している感があるので Graph API よりも Marketing API が気になるところだが、今回はどちらかといえば小粒なアップデートだったと思う。ChangeLog はこちら。
Table of Contents
ハイライト
細かい変更はいろいろあるが、大きめの機能追加は以下といったところだろうか。
Graph API
- イベント関係のアクション (イベントの新規投稿、ドラフト投稿、スケジュール投稿の自動反映、イベントへのコメント) の Webhook への対応。
- クレジットカード関連のエッジの整理。
Marketing API
- Insights 関連のフィールドの整理。
Marketing API 変更点雑感
今回の Marketing API の変更は Reach & Frequency 関連で target_spec
が文字列ではなく JSON オブジェクトで返ってくるようになったこと、古いパラメータが廃止になったこと、Insights 関連のフィールドが整理されたことがメインとなる。
このうち、Reach & Frequency は運用しているユーザが大規模な広告主でブランディング広告を出しているケースなので相当限られること、古いパラメータはおそらくすでに使わなくなっているものがほとんどなことから、影響のあるのは Insights 関連のフィールドの整理だろう。これはバージョンアップのたびに発生しているので今回も対応範囲を調査する必要がある。
ある程度 Marketing API をさわり続けていると痛感することだが、Insights 周りの変更はほぼバージョンアップのたびに発生している。これは一時期レポーティングの問題がクローズアップされたこと、また、いわゆるラストクリック問題などから Facebook がメトリクスに注力していることが上げられるが、とはいえ対応コストが半端ないのが問題ではあると思う。
一方で、広告主側も単純なラストクリックしか意識しないのではなくアトリビューションも意識しつつあることから、これらのデータを元にどういう広告効果の見せ方をするかが各運用会社、代理店の腕の見せ所だろう。